体験談『化学物質過敏症の体験談』(2/2)

2006年1月21日 嶋田清栄(49才)

3.大明気功院で施術を始める

11月2日<1回目の施術及び練功指導>
CSになって以来初めての電車での遠出。1時間半の乗車は活性炭マスクをしていても、気功院へ到着すると頭が重く、ボーッとして思考力が低下した状態になる。先生の施術で頭から首、背中にかけて詰まっていた悪い気を抜いてもらいかなりすっきりする。これでCSの症状が出ないから大丈夫と言われる。その事を確認するためガスファンヒーターの替わりに給湯室で換気扇を止めて瞬間湯沸かし器とガスコンロをつけて臭いをかぐが、なにも反応しない。次は1週間後に来るように言われる。帰り道勇気を出してマスクなしでデパートに立ち寄り、買い物を40分するが何も反応しない。帰りの電車も大丈夫。迎えに来てくれていた自宅の車に窓を閉めたまま乗っても平気。帰宅後気功のDVDを見るため夢中でパソコンをする。気が付くと閉めきった部屋で空気清浄機も付けず、マスクもしないで1時間半パソコンをする。一番最初に反応したパソコンをこんなに簡単にクリアーできたのがうそのようだ。家族みんなも嬉しいけれどきつねにつままれたようで「本当に大丈夫なの?」を連発する。

11月3日              朝起きてすぐトイレに行くと、今までにない、茶色く濃い尿が出たのでびっくりして、思わず主人にも報告する。(その後は一度も無い)その後、マスクなしで、スーパーに買い物に行き、本屋にも立ち寄るが反応しない。以前入れなかったホームセンターも、別のスーパーも大丈夫、すべて自宅の車で回るが平気。帰宅後少しすると眠くないのにあくびが20回ぐらい出る。これはいきなりいろいろなところを回ったので悪い気を取り込んだのかな?と思い気功をするとすぐに治る。

11月4日              朝5時半に起き気功をするととてもすっきり目が覚め気持ち良くなる。ガスファンヒーターをつけるが反応しない。友人に借りたオイルヒーター、ハロゲンヒーター、スリムファンヒーターどれにも反応しない。夕方寝る前にも気功をする。

11月5日              以前入ることの出来なかった靴専門店へ行く。普通に入れるが30分程いると少し頭がフラッとする。すぐに帰宅し気功をすると元に戻る。朝、夕方、寝る前に気功をする。

11月6~7日         ガスファンヒーターもパソコンも全部大丈夫。頭もすっきりしている。夕方5時頃になり疲れが出てくると少し頭が重くなり、フワッとした感じがする。朝、夕方、寝る前以外にも、疲れたり、不安になったら気功をする。

11月8日<2回目の施術及び練功指導>
先生から、もう悪い気がほとんど出ていないと言われる。靴屋が少しだめだったと報告すると、CSが出たらその場で気功をしてその場で治しなさい。そうすれば完全にCSを克服できると言われる。3ヵ月もかからず完治しそうだねと言ってもらい、次回の予約を2週間後にとる。

11月9~11日       繰り返し色々なもので確認するが反応しない。個々に反応するというよりも夕方頃になると疲れてきて気功がしたくなる。夕方に気功をすると夜寝るまで元気で過ごせる。朝、夕、夜、不安な時必ず気功を20~30分する。

11月12~13日      姉夫婦がイギリスより訪問、宿泊する。翌日、自宅の車で東京まで送り往復3時間車に乗るが反応しない。

11月16日             上の娘が修学旅行用に買ったキャリーバッグがとてもビニール臭の強いものだった。体が疲れて来る夕方になるとキャリーバッグの臭いを強く感じ、その前で気功をすると、すぐ臭いが消える。その後、少しでも臭いがいやだと感じたら必ずバッグの前で臭いが気にならなくなるまで気功をすることにする。

11月17日             下の娘の学校行事で音楽ホールへ行く。暖房が効きすぎているうえに満員の熱気の中で3時間過ごすが反応しない。これでどんな建物でも大丈夫な自信がつく。この頃から胃の調子がとても良くなる。食欲が出てきて、食べ物の味がわかる。舌の荒れた状態も良くなり、背中の詰り、痛みがずい分楽になる。30年程前にスキーで痛めた左ひざまで調子良くなりだす。

11月19日             子供と外食をするが何の心配もなしに食事ができる。

11月20日             スーパーで2時間半何も気にせず久々にゆっくり買い物をする。

11月21~24日      気功を朝、夜の2回に減らすと疲れが出る。まだ朝夕夜の3回気功が必要だ。

11月25日<3回目の施術及び練功指導>
先生から、もうほとんど治っているので、あと1回ぐらいで終わりになると言われる。CS以外に左ひざの痛みや1年半前に交通事故で強打した左側頭部の違和感までとってもらう。

11月27日             気功学習会に始めて参加する。

11月28日             気功の回数が朝夜の2回になっても大丈夫になってくる。この頃から体力気力が日々充実して来るのがわかり、生命力が体の中から湧いて来るように感じる。

12月11日             2回目の学習会に参加する。

12月16日<4回目の施術及び練功指導>
施術ほぼ終了。次回の施術の予約を取らず、もし来たくなったら予約を入れるように言われる。

12月30日~1月3日   飛行機で大阪へ帰省。両方の実家で4泊5日過ごす。色々出かけたり移動したりするが、何にも反応しない。

2006年

1月14日               電器店で2時間半以前から買い替えたかったテレビとDVDを購入する。

1月20日               1日1回30~40分気功を行い、CSになる以前より元気な毎日を送っている。

 

4.CSが完治して思うこと

 

私はこの病気になった時、初めはどうして自分がこんな不幸な目に遭わなければならないのかと思い、この病気のことをよく知っているが為の恐怖感に襲われ、将来に絶望を感じる日々が続きました。しかし恐怖に怯えながら、ずっとこの病気と折り合いをつけて生活していくのは絶対にいやだという気持ちが芽生え出しました。それは長い間、悪戦苦闘をしてほぼ治っておられたOさんから「具体的に何とは言えないけれど、やれる限りのことをやってごらんなさい。きっと良くなる道が開けますよ。」というアドバイスをもらったからでした。

その言葉を頼りに、どこかに治す方法があるはずだ、治らないのはまだその方法に出会っていないからだと自分に言い聞かせ続けました。そして、片っ端から確かめて行こうという気持ちに切り替えました。その後現れた症状を大げさに捉えず、必要以上に自分をかわいそうに思わず、甘やかさないように心がけていると、現れた症状がひどくならず、次第に治まって行くことを何度か経験しました。そして、考え方を変え、行動を起こし自宅にパソコンを置く方法も見つけました。これはとても大きな自信になりました。初めて暖房に反応してパニックになったときにもどこかで「落ち着け、大丈夫。きっとどこかに良い方法があるはずだ。」と言っている自分がいました。

そしてもっと勇気を出して、行動を起こしたのが気功でした。「治っている人がいますよ。」という言葉に出会い、地獄で仏とはこの事だと思いました。だからこの瞬間私は絶対に治ると思ったし、治すと決心していました。11月2日、1回目の施術で期待していた以上の結果が出て、11月12日の姉夫婦の訪問までに何とか治したいという気持ちが湧き上がって来ました。自分の中で10日間という期限を切って自分を追い込み集中して気功をしました。どうしても心配をかけたくなかったので、何がなんでも間に合わせたかったし、後戻りしたくなかったのです。そして、飛躍的に良くなっていくのを実感しました。2回目の施術で先生から症状が出たら逃げずにその場で気功をして克服しなさいと言われました。

怖いけれど逃げたら負ける。怖いと思った瞬間に反応が出てくるのがわかるようになりました。必死で気功をしました。臭いとの戦いではなく、自分の恐怖心との戦いでした。大丈夫と思えたら大丈夫。だめだと思ったらだめになる。その事に段々と気付いていきました。

私にはもう一つ早く治したい理由がありました。それは施術の費用の面でした。高くかかる中、気持ち良く気功へ行かせてくれる夫に対して、ありがたいと思う気持ちと同時に高いお金を出すからには絶対に少しでも早く治さなければと思いました。そしていつも色々な事を我慢して心配していてくれる家族の為にも私が頑張って早く治さなければと思いました。

この病気を克服してみて、やれば自分にもできるという自信と考え方、そして行動することの大切さを教わりました。この病気になっている間も私は幸せでした。段々と疎外感、孤立感に襲われていく病気にもかかわらず、いつもそばに私を支えてくれる家族と友人がいてくれました。そして励ましと元気をもらいました。嬉しかった。そしてなにより大明気功に巡り合えたことです。本当に協力して下さったすべての方に感謝しています。元の生活に戻れたのは、みなさんのお陰です。本当にありがとうございました。

以 上

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