「気功」で考える下痢と便秘
「気功」の視点で、さまざまな病気の克服を考える
15)下痢と便秘は尾てい骨と関係あり
「気功」で考える下痢と便秘
これらはともに大腸に関するものです。
大腸は、便の水分を何パーセントにするか決める働きをします。ある程度の水分を吸収して、水分がその定められた割合となった時に、大腸はこれでいいと判断。そうして便として排泄されるわけです。
ところが大腸の中に菌が入ってしまうと、どうなるでしょう。大腸はその菌を対外に出すために、大量の水分とともに輩出しようとします。そのために便の水分の割合が増えてしまいます。ですから、下痢は、菌を排除するための働きなわけです。これは、決して止めてはいけません。ただ、便秘は下痢とは違い、身体の自己浄化作用ではありません。大腸が水分を過度に吸収してしまったり、あるいは大腸の動きが足りない結果、起きてしまうものです。いずれにしても腸をうまく動かしてやる必要があります。
なぜ、便秘は男性よりも女性に多いのでしょう。実は便秘は、尾てい骨と関係が深いのです。
女性の場合は、男性よりも尾てい骨が身体の外側にあります。男性のように、お尻の分厚い筋肉で守られていません。そのため男性と比べて尾てい骨が刺激を受けやすいのです。男性でも長時間運転や長旅などで長時間座り続け、その姿勢が悪いと、便秘になることが多い。これは尾てい骨への刺激が腸に悪影響を与えているケースです。
その他、便秘で苦しんでいる方の多くは、腸のそばに「悪い気」があって、それが腸の本来の運動を阻害しているのです。放っておくと、その「悪い気」の影響で、単純な便秘だけでなく、大腸がより深刻な病気に罹らないとも限りません。
早めに「良い気」を送り、経絡を開いて、大腸不欣の「悪い気」を出すことが肝要です。そうすれば腸がうまく動きだし、便秘の悩みは解消されるだけでなく、大腸の病気を未然に防げるのです。
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