気功の「気」とは何か
1.気功の「気」とは生命のエネルギー
気功の「気」とは、生命のエネルギーです。
その生命エネルギーは、人間、動物、植物といった生命体にだけ存在するのではありません。生命を持たない物質の中にも「気」はあるのです。たとえば、座っている椅子からも「気」は出ています。身に付けているブレスレットにも「気」はあります。
「そのような無生物に『気』があるなんておかしいじゃないか」と考えるのは、自然なことかもしれません。しかし実際に、そういう物体の中にも一種のエネルギーがあり、流れているのです。現に私は物体の中からも「気」を感じます。
陰と陽、プラスとマイナス。物体はこの二種類から成り立ちます。物理学の時間に、原子の核がプラスで、その周囲を回る電子はマイナスであると習ったと思います。
私は、核と電子との間に「気」が存在し、自由に両者を行き来しているのではないか、そしてその「気」が、わたしたちの健康や生活に影響を与えているのだと考えています。
2.気功の「気」は情報
私は「気」のことを説明するにあたり、生命力でありエネルギーであると書きました。しかしそれだけでは十分ではないかもしれません。他にも、「気」の特徴を表す言葉があります。「気」というのは情報なのです。といいますのは、私たちは「気」を通じて、その人が今どのような状態にあるのか、どのような原因で病気になったのかを知ることができるからです。
この情報を取るという場合には、実際に本人と対面して手をかざすのが理想です。でも、必ずしも本人と直接対面しないといけないというわけではありません。本人の情報を伝える物さえあれば、私はその物からその人の「気」を感じることができます。つまり本人の情報を取ることができるのです。
実は、ある編集者から何も告げられず、色紙を渡され、「この人はどんな状態ですか?」と訊かれ、その色紙に手をかざすや否や嘔吐してしまったことがあります。
「この方は、脳梗塞が二カ所あって、癌もできていますね」と答えたら、「この色紙は、お元気な時に書いていただいたものなのに、どうして今の状態がわかるのでしょう?」と驚きを隠せない様子でした。脳梗塞のことはご存知だったようですが、癌のことまでは知らされていなかったとのこと・・・。
こうした情報を、「気」とともに私は取り入れているのです。つまり「気」は、一種の情報であると考えてよいと思います。
3.生命力である「気」には、「良い気」と「悪い気」がある
このように「気」は、生命力とかエネルギーといいましても、それは必ずしも人間にとって好ましいものばかりとは限らないのです。
この生命力―― エネルギー ――には、プラスの作用をするものと、マイナスの作用をするものとの二種類があります。
人間の体を活性化させる良い生命力もあれば、細胞の働きを鈍らせる悪い生命力もあるのです。
たとえば、皆さんは、どこか見知らぬ場所などに行って、なんだか背筋がゾクッとした感覚に襲われたことがありませんか。決してそこだけ温度が低いわけではないのに、冷たさを感じてしまう。この感覚はいったいどうしたというのでしょう。
私は、それをこう解釈しています。その場所には「悪い気」が漂っていて、その「悪い気」があなたに冷たいと感じさせ、注意を促しているのだと・・・。
反対に、なにやらホンワリとした気分になる場所も感じたことがありませんか?
そこには「良い気」が漂っているのです。私が大雁功をする公園の中でも、「良い気」の場所、「悪い気」の場所、普通の場所があります。
もちろん、私が「良い気」の場所を見つけ、「良い気」を身体の中にいれるようにしていることは言うまでもありませんが・・・。
4.人間は「良い気」がなくなると死ぬ
心臓が停止すること、脳が働かなくなること――これが一般的な死の定義だと思います。
ですが私は、「何かが亡くなることで死が訪れる」と考えているのです。心臓が止まるというけれど、ではなぜ、停止するのか。呼吸が止まるというが、なぜ止まるのか。やはり何か大切なものがなくなるから止まるのではないでしょうか。
実際、昔行われた西洋医学の実験では、死の前後で体重が変わるという報告がなされていました。死の直前に計量した体重と、死の直後とでは体重が変わっているというのです。死んだ後のほうが10グラムほど軽くなっているそうです。
では死んだ時に減ったものは何でしょうか? そう尋ねますと、面白いことに日本人の医師は皆さん「魂」だと答えます。
でも、魂とは何でしょうか? 魂はどこから抜けていくのでしょうか?
そのように突っ込んで尋ねますと、もう答えられません。現代医学では、魂の存在に気づいているはずなのに、存在しないことにしています。そのために、魂が何か、どこから抜けていくのかなどといった問題を真剣に考えてきませんでした。それで答えられないのです。
気功をしている私は、魂が抜けていく場所を知っています。人間の額には「第三の目」と呼ばれる箇所があります。ここは「チャクラ」と呼ばれる大切は部位で、人間の「良い気」が出ていく場所です。生命力である「良い気」はここから体外に出ていき、ある限界を越えた時に命を失うのです。魂とは「良い気」のことに違いありません。
「悪い気」は、先に記した通り、足から抜けていきます。よく看護婦さんが、入院患者についてこう言います。「足が臭くなる」と。
患者さんたちは、靴を履いて仕事をしたり、スポーツをしたり、歩き回っているわけではありません。ですから、その足の汗だけが特別臭くなるはずはないのです。
清潔なベッドに寝ている患者の足がなぜ臭うのでしょうか。「悪い気」が抜け出るからに他なりません。
ですが、「悪い気」が出る分には、死が訪れることはありません。死は、「良い気」がなくなった時に訪れるのです。
危ない患者、つまり死が近い患者の「第三の目」を調べると、暖かいことに気付くはずです。「良い気」が出ているから暖かく感じるのです。
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メディア掲載記事などをご参照ください。