「霊とは情報のことではないか」の指摘に目から鱗！～青島大明著『なぜ　あなたの病気は治らないのか』感想文4

物書きという仕事柄、気や霊については関心を持ち続け、ときに畏怖の念を抱いてきましたが、「霊とは情報のことではないか」という先生のご指摘に、目からうろこが落ちた気がしました。
私たちは大自然によって生み出された小自然そのものですが、ともすれば、自然に対立させて自分を考え、反自然的に生きたがります。その驕りに気づかぬまま、あるいは目をつぶって、それを進歩や文明だと錯覚し、禍を引き起こしてきました。現に私たちはその渦中に投げ込まれています。
青島大明先生の新著は、まず、私たち人間が、自然そのものであり、自然に生かされているのだということを、鮮烈に確認させてくれます。そして、驕りや不注意によって自然から逸脱したとき、私たちは病気にむしばまれることになるのだと、気づかせてくれます。さらに、そんな私たちを自省させ、自然に立ちかえることを促すために、霊は「実在する」のだと教えてくれます。
列記されている数多くの難病への施術例は、奇跡としか言いようのない目覚しい改善結果の報告ですが、それは、「気功と法術によって霊という情報を解読し、悪い情報をよい情報に書き換え、不必要な情報を体外に排出させて無害化した」結果なのだといいます。
読み終えて、私はしばらく一種茫然とした気分の中にいましたが、我に返ったとき、とても素直な自分になっている気がしました。きっと全編に流れる先生の謙虚さが、私の心にしみたからだと、独りよがりに思いました。
この新著は、少年期に気功によって絶望の淵から立ち上がった大明先生の、人間に対する無私の愛と祈りの書です。