気功習得のコツは、最も簡単な方法で屋内から障子の向こう側の景色を見ることと同じ

青島大明
気功は、数千年におよぶ長い歴史を持つ、中医学や中国文化の幅広い領域にわたる知恵の集大成です。実際、私たちは学べば学ぶほど気功の素晴らしさに気づかされるのと同時に、その奥深さに驚かされます。気功を正しく理解し、実践できるようになることは「とてもたいへんなことだ」「自分にはできない」と感じる方も多いと思います。
私は以前、師から「気功のコツをつかむのは、屋内から障子の向こう側の景色を見ることと同じ」と教えられたことがあります。最も簡単な方法で障子の向こう側を見る方法を分かることが、難しいと思われる気功のコツを身につけるのと同じことだというのです。
それでは、私たちはどうやったら一番簡単に障子の向こう側を見ることができるでしょうか? 一所懸命透かして見ようとしても、明るさはわかってもぼんやりとして形すらハッキリしません。多くの人は障子を開けて外を見るというでしょう。
ところが、実はもっと簡単な方法があります。指にツバをつけて障子に穴を開ければいいのです。この方法だと最も少ない力で外を見ることができます。
気功習得のコツは、このちょっとした工夫に気づいて、実践できるかどうかということ。逆に、この工夫に気づかない人にとってはとても難しく感じられるのだ、ということを師は教えてくれたのだと思います。
このように、最も簡単な方法で病気を克服し、健康を維持するのが気功の考え方なのです。
いつも皆さまに申し上げているように、気功を習得する上で大切なことは「気功を正しく理解すること」と私は考えています。

【第4回:2010年3月2日(火)掲載】