旅行の本当の価値は、様々な土地で良い気を取り入れること
日本に古くから伝えられてきた修験道の行者は、大自然の峰々に分け入り、山や岩、滝や樹木などに宿る神霊を崇拝し、厳しい修行を経て「験力」という超能力・霊力などを身につけていたといわれています。
修験道は日本古来の山岳信仰に、大陸から渡ってきた仏教や道教、神道や陰陽道などが加わってできたものとされています。
実は、こうした行者は様々な土地をめぐって、それぞれの場所で良い気を取り入れ、能力を高めていったのだと私は考えています。
気功のなかでは、これを「採気」といいます。
多くの宗教の原典にも、宗教の創始者や聖人といわれる人々が、修業時代、様々な場所を訪れて修行を行って、能力を高めていったことが記されています。
皆さんが旅行をするときに、ただ美しい観光地を回るだけでなく、それぞれの土地の良い気がある場所で気功の練功をしたり、良い気が入った食品を食べたりすることで、良い気を上手に取り入れることができれば、旅行に出かけたことの価値はさらに大きくなります。
【第1回:2009年8月20日(水)掲載】